天から舞い降りた死神
#11 暴走
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「さっきから何度も言っていますでしょう!私をどうするおつもりですの?」
「だからずっと言ってるだろう?君は僕の客人だよ。」
「でしたら私を誘拐することもないでしょう?」
「それは君には関係ないことだ。」
「大いに関係ありますわ!」

チラッと壁に掛かっている時計を見る。

「…おっと、君とのお喋りはここまでだ。僕には仕事があるからね。それじゃあ…」

私ミーティアが監禁されているのはネルヴァという魔族の男の屋敷の一室。
こんなとき魔法が使えたらここから逃げられるのだろうか。

(ゼシカは素養があると言ってはいたけれど…ここは賭けてみましょうか)

きっとネルヴァは私が魔法を使えるとは思ってないに違いない。
なら…
意識を集中させる。
ラルヴァはこちらに背を向けている。

「…イオ、グランデ…!」
「何っ!?」

相手の意表を突くことは出来たみたいだ。
ネルヴァを突き飛ばして走り出したがすぐに足がもつれて倒れてしまう。

カカカカカッ

そこに氷の刃が突き刺さった。
刃が腕を掠り、血が滲む。
後ろを振り返ると、ごおりのやいばを持ったネルヴァがいた。

「やれやれ、危ないなあ。あれだろう、魔法を使ったのは今のが初めてなんじゃないの?」

クスクスという笑いが聞こえる。

「初めてにしたら上出来だよ、お姫様。まさか最上位の呪文を唱えるとは思ってなかったけどね。」

彼は私に近づくとホイミを唱えた。
腕の傷は跡形もなく消える。

「でも残念だったね。僕がこの程度で死ぬとでも思った?」

クスクスと笑いながら、すっと手をかざす。

「僕が帰るまで、大人しく寝てなよ。ラリホーマ。」

再び崩れ落ちた私をベッドに寝かせ、ラルヴァは不敵に笑った。

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「3人とも遅いわね。」
「そうでげすね。何かあったんでげすかね?」
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