1/4page 今日は始業式。 やっと本格的に動き出せる。 制服を着て、登校する。 …他の生徒にじろじろ見られたけど。 まあ転入生だから仕方ない。 それにこんな風に転入と見せかけてターゲットに接触するのが初めて、という訳でもない。 高校は初めてだけど。 先生に続いて教室に入る。 …こういう風に注目されるのはあんまり好きじゃない。 簡単に自己紹介をして、すぐに席に着く。 早く探りを入れて情報を集めないと。 …それにしても、あんなほぼ100%嘘の情報を真に受けてメモまで取るとか訳分かんない。 この整った顔とか容姿がいけないのか… まあ、そんなのも慣れてきたけどね。 ホームルームの後の休み時間。 私は早速クラスの男女に囲まれてしまった。 聞かれたのは前の学校でのことがほとんどだけどね。 しかも100%嘘のことだし。 だからヒトじゃないから。 内心そんなことを思いつつ、探りを入れる。 「ねぇ、この学校で眼帯してる男の子っていたりする?」 「あー、いるよ。あの剣道部の2年生の子。」 「あ、あの子かぁ。すっごく強いらしいよ。」 「確か次期キャプテンっていう噂だぜ。しかも彼女いるし。」 「えー、マジでー。」 ふうん、そうなんだ。 彼女がいるというのは使えるかもしれない。 「ねぇ、その彼女ってこの学校?」 「そうだよ。確かこの後の入学式で入学してくるはず。」 「社長令嬢だし、頭いいらしいよー。」 …なんでそんなことまで知ってるんだろう? でもやりやすくなりそうだ。 「すいませーん、全員体育館に移動してくださーい。」 さっき言ってた入学式の準備か。 私は教室を後にした。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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