1/4page 中間テストを間近に控えた5月中旬。 僕、エイトは考えていた。 別にテスト勉強をしていたわけではない。 ルナについてだ。 今はテスト前で部活は停止になっている。 時間は結構たくさんある。 「…はぁ。どうするかなー…」 僕はため息をついた。 そのとき。 「なんなら竜神王様に会ってきたらどうじゃ。」 「うわっお祖父さん!驚かさないでよ。」 お祖父さん、すなわちグルーノはほほほ、と笑った。 「…その様子じゃと随分手こずっておるようじゃな。あのルナとかいう女のことか。」 うん、と僕はうなずいた。 グルーノには全て話してある。 「ちょうど今は早く帰宅できるんじゃし、相談してくればよかろう。その間の人間界くらいは見ておいてやるわい。」 「ほんと?じゃあお願いするよ。じゃあ早速行ってくる。」 「気をつけてな。」 さて、ルーラで竜神族の里まで飛んでいきたいところだが、今は昼間。 ここから飛んでいけば、他の人に見られてしまう。 ルーラを使わずに竜神の道を歩いていくルートもあるが、あそこを歩いていては何日かかるか分からない。 「やっぱり夜になってから行こうっと。」 ・・・・・・・・・・ 夜。 「じゃあ、行ってくるね。」 「気をつけるんじゃぞ。」 「…ルーラ!」 次の瞬間、僕は竜神族の里の入り口に立っていた。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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