天から舞い降りた死神
#05 報告
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中間テストを間近に控えた5月中旬。
僕、エイトは考えていた。
別にテスト勉強をしていたわけではない。
ルナについてだ。
今はテスト前で部活は停止になっている。
時間は結構たくさんある。

「…はぁ。どうするかなー…」

僕はため息をついた。
そのとき。

「なんなら竜神王様に会ってきたらどうじゃ。」
「うわっお祖父さん!驚かさないでよ。」

お祖父さん、すなわちグルーノはほほほ、と笑った。

「…その様子じゃと随分手こずっておるようじゃな。あのルナとかいう女のことか。」

うん、と僕はうなずいた。
グルーノには全て話してある。

「ちょうど今は早く帰宅できるんじゃし、相談してくればよかろう。その間の人間界くらいは見ておいてやるわい。」
「ほんと?じゃあお願いするよ。じゃあ早速行ってくる。」
「気をつけてな。」

さて、ルーラで竜神族の里まで飛んでいきたいところだが、今は昼間。
ここから飛んでいけば、他の人に見られてしまう。
ルーラを使わずに竜神の道を歩いていくルートもあるが、あそこを歩いていては何日かかるか分からない。

「やっぱり夜になってから行こうっと。」

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夜。

「じゃあ、行ってくるね。」
「気をつけるんじゃぞ。」
「…ルーラ!」

次の瞬間、僕は竜神族の里の入り口に立っていた。
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